クリルオイルの肌水分調節効果
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2024.09.10
クリルオイルが肌の保湿調節機能に与える影響を調査するため、50匹のマウスを5つのグループ(対照群、比較群(L-アスコルビン酸 100 mg/kg)、クリルオイル群(400、200、100 mg/kg))に分け、それぞれ8週間の経口投与を行った。
その結果、クリルオイルは、対照群と比較して、濃度依存的にヒアルロン酸含有量、ヒアルロン酸合成、1型コラーゲン含有量、1型コラーゲン合成、TGF-β1含有量、TGF-β1 mRNA発現、セラミド含有量、および水分含有量が有意に増加した。興味深いことに、クリルオイルとL-アスコルビン酸が同等の経口投与を受けたにもかかわらず、両群の間に顕著な差は認められなかった。
この研究は、肌水分の調節におけるクリルオイルの有用性が明らかになり、経口摂取型美容製品開発の有望な手段として位置付けられる。今後の研究では、クリルオイルの保湿効果に加え、皮膚の老化に関連する内因性・外因性の肌症状に対する役割や、シワ改善の可能性について掘り下げていく必要がある。
「Bioactive Materials Effectiveness of Krill Oil in Regulating Skin Moisture」 Applied Biological Chemistry 2023 66:49, 359-368 Yoon-Seok Chun 1、Jongkyu Kim 1、Ji-Hoon Lim 2、Namju Lee 1、Sae-kwang Ku 3
1、アリBnC株式会社、韓国
2、慶北国立大学獣医学部獣医外科学教室、韓国
3、韓国医科大学解剖組織学科、大邱漢陽大学、韓国