“すっぴん美人”になりたければ青魚を食べましょう
若い世代を中心に、日本人が次第に魚を食べなくなっているというニュースは残念なことですが事実です。実際、できれば魚を食べた方が体にはいいと知っているけれど、値段も高いし、料理の仕方も焼くか煮るくらいしかバリエーションが思いつかなくて、しかも面倒な印象があるからどうしても肉食に走りがち… と思う人も多いと思います。確かに、焼き魚よりステーキのほうが家族も喜ぶというシーンが多いかも。でも、実は魚にしかない栄養素が老化によるシミやしわのない、潤ってハリのある自慢の美肌作りに欠かせないことを知っていますか? 食べるべき魚の種類と、栄養素、そして美味しく食べるコツさえ覚えれば、美肌促進。美肌家族の出来上がりです! さあ、スキンケアを頑張る前に、魚を食べて体の内側からすっぴん美肌を手に入れましょう。
DHA・EPAの血行促進効果で肌に栄養を届ける
●DHAは毛細血管を柔らかくして血流を促します
私たちの体内において腸で吸収された食物から摂った栄養は、血管を通り全身を巡っています。また、血管は肌に一番近いところに近づくと徐々に細く狭くなっています。これが毛細血管で、非常に細く5〜15μm、赤血球が一列に並んでようやく通れる太さしかないことをご存知ですか。そのため、毛細血管では血流も遅く動脈の1000分の1くらいの速さしかありません。そこで、栄養を肌に十分に届けるにはこの毛細血管を血液がいかにスムーズに通るかにかかっています。この血流促進に活躍するのがDHA(ドコサヘキサエン酸)不飽和脂肪酸です。つまり脂の仲間ですが、イワシやサバなどの背の青い魚に多く、本マグロのトロの部分に最も多く含まれています。その主な働きは、
・脳神経細胞を活発にする
・コレステロール値や中性脂肪の値を下げる
ことで知られていてで、青魚を食べると頭がよくなると言われる所以はこのため。また、これらの働きに加えて、赤血球と毛細血管そのものを柔らかくして、血液が血管内をスムーズに進むことができるようにする働きまであるのです。この働きからDHAを摂取することにより肌の隅々まで必要な栄養が届きやすくなり、美肌を生み出してくれるのです。
●EPAは血液をサラサラにして栄養を運ぶ
栄養を肌の隅々まで運ぶためにもうひとつ大切なことは、血液自体がサラサラであることです。ドロドロした血液ではDHAの働きでせっかく柔らかくなった毛細血管内で流れが滞ってしまい、必要な箇所まで栄養が行き渡るのが難しくなります。この問題を解決してくれるのが、同じく青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)で、DHAと同じ不飽和脂肪酸です。このEPAは血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、血液が固まってできる血栓の形成を抑制するという働きがあります。この働きにより血液がサラサラになって毛細血管内の血流がスムーズになるというわけ。
青背の魚はDHAとEPAを同時に摂ることが可能
DHA・EPAの不飽和脂肪酸は、人間の体内では生成が不可能な成分ですが、身体の機能を保つために必要な必須脂肪酸のひとつなので、食事で外側から補給する必要がある大切な成分です。魚の脂に含まれるDHA・EPAは、サプリメント以外ではそれを分離して摂取することが難しいとされています。 そのため、 マダイ ブリ イワシ サバ サンマ など、その日に手に入る青魚を食べることや、DHA・EPAをクリルキングで補足することで、血管が柔らかなり、血液がサラサラになって肌に十分な栄養が届くようになり、憧れのツヤツヤすっぴん美肌がつくられるのです。
参考:女性の美学 美肌になりたかったら魚を食べよう!魚がもたらす美容効果 女性の美学