記憶力バツグンになる脳の若返りだって夢じゃない!
年齢を重ねるごとに、つい「あれ? あの芸能人の名前が思い出せない…」「どうしよう、キッチンへ何しに来たんだっけ…」といった物忘れの経験はどなたにもあるもの。しかも、それが頻繁に起きるようになると心配ですね。長い老後、生涯を通じて元気に活動するためには、何と言っても脳を健康に保つことが欠かせません。年を取れば肌にしわやシミが現れてくるように、脳の機能も少しずつ低下していくのは防ぐことができません。そして高齢になるほど認知症の発症リスクが高まるのも仕方がないこと。でも、あきらめないで、食事や睡眠などの日常生活にちょっとした”脳が元気になる”方法を取り入れるだけで、記憶力をアップして、脳機能を維持、さらに脳の若返りが夢ではないのです。「もう年だから遅いし、ムリムリ」ということはありません。いつからでも、そして簡単なことでも考え方一つで脳は今よりグ~ンと若くなれるのです。
脳を若返らせるには疲れさせないことが大切
認知症を招く脳の老化を防ぐには、心身を過剰に疲労させない…。疲労度を客観的に測定できる機器を持ち、疲労回復に役立つ睡眠の取り方を個別に指導している医師が研究したそんな結果が話題となっています。十分な休息や睡眠で心身を回復させないままで運動やデスクワークなどを過剰に行ったり、精神面で大きなストレスを受けると、自律神経に負担がかかり活性酸素が大量に発生して自律神経の細胞が酸化、つまり細胞が”さびる”ことで機能が低下すると言うのです。自律神経は呼吸や血液循環、心拍数など生きるためのベースとなる仕組みをつかさどる神経システムで、心身にストレスがかかると元に戻そうと働きます。暑くなれば体温が上がりすぎないように汗をかくのも、血流を維持したり睡眠のリズムを作るのも、自律神経の機能によるもの。運動後に感じる体の疲れも実は、そういう自律神経の疲労が表に現れたものだと言われています。そして、ダメージは自律神経のみにとどまらず、そこに指示を出す脳にあるコントロールセンターも疲弊します。自律神経の中枢は脳幹にあり、ハードな作業を続けると同じ神経回路ばかりが使われて、脳幹のほか大脳にも疲労が蓄積。結果として、脳が老化するとされています。また、残念なことに自律神経の働きは年とともに低下するため、同じ活動をしても高齢になるほど疲れやすく、自律神経の細胞がさびやすくなるのです。脳をさびさせないためにも、活性酸素が大量発生し、疲労してしまうような活動を控えることと、食事で疲労を予防することが重要なのです。
DHA・EPA等の栄養素で脳を鍛えて若返らせる
老化を防ぐだけでなく、脳を元気に働かせるためには、必要な栄養素を届けることも大切です。脳はエネルギー消費が非常に多いために、記憶するなど活動するためにはブレインフード(脳の機能改善食品)をしっかり取る必要があります。脳のために良い栄養素というと、脳内の血流をアップさせるDHAや、脳の神経細胞の主成分になるEPA、脳細胞を活性化するギャバなどが知られていますが、他にも脳に良い栄養素は数多くあり、それらを満遍なく取ることで脳を健康に保てると言われています。食事やサプリメントで積極的に摂りましょう。
参考:サンデー毎日 こうすれば脳はどんどん若返る! いくつになっても「頭」は鍛えられる omron