アスタキサンチンは優秀な疲労回復トレーナー
人間は運動をすると乳酸が溜まってすぐに疲れますが、実はこの疲労には筋肉そのものが疲れてしまい収縮しにくくなることから起こる末梢性の疲労である「肉体的な疲労」と、身体の活動を続けるために必要な意識やモチベーションが低下してしまうことから起こる中枢性の疲労である「精神的な疲労」の二つにわけられるのです。この「肉体的な疲労」=末梢性疲労の原因はエネルギー不足と疲労物質の蓄積だとされています。つまり、運動するときに筋肉を収縮させる主なエネルギー源は糖質と脂質であり、通常はこの二つは均等な割合で利用されています。でも、急激に激しい運動をすると、筋グリコーゲンなどの糖質がエネルギーとして利用される割合がどんどん多くなって、さらに激しい運動が長時間に及ぶと、貯蔵しているグリコーゲン量が減少ししまうことから、筋肉収縮のためのエネルギーを生み出すことができなくなってしまと言うわけです。しかし、『クリルキング』にも含まれている、赤い色素アスタキサンチンを摂取し続けると運動のエネルギー源として脂肪が優先的に利用され、筋グリコーゲンなどの糖の利用が抑えられることが研究の結果から分かってきました。つまり、アスタキサンチンが身体に蓄積されている脂肪や摂取した脂質を、エネルギーに変えやすくしてくれるため糖の利用が少なくなり、筋肉疲労を予防しながら、運動で生み出される疲労物質の抑制にも繋がります。
脳内貯蔵エネルギーの減少抑制で精神的な疲労も回復
肉体的な疲労だけでなく、うれしいことに精神的な疲労である中枢性疲労にもアスタキサンチンは有効だと言うことが分かっています。私たちの脳内にもグリコーゲンが存在していて、情報伝達を行う神経細胞(ニューロン)の重要なエネルギーとなっていることはご存知ですか? 最近の研究で、長時間の運動によって疲労を感じると、同時に脳のグリコーゲン量も減少することが分かってきたのです。そのメカニズムは、長時間の運動で、筋肉のエネルギーとなる筋グリコーゲンや、血糖を維持するために分解・利用されている肝グリコーゲンをどんどん消費するために低血糖が起こります。この低血糖は、糖を主なエネルギー源とする脳のエネルギー不足を引き起こしてしまい、その結果、脳の貯蔵エネルギーである脳グリコーゲンまでも減少させてしまうのです。しかも、脳グリコーゲンの減少は長時間の運動による低血糖だけでなく、運動によってニューロンの活動が活発化したり、それに伴って脳内にセロトニンやノルアドレナリンという神経伝達物質が増えてしまうと考えられています。このようにさまざまな要因で引き起こされる脳グリコーゲンの減少が「精神的な疲労」=中枢性疲労の原因ともされ、アスタキサンチンによる糖の利用の抑制は、脳が疲労することによる精神の疲労感を軽減する効果が期待されています。さらに、脳に直接作用することができるアスタキサンチンは、脳の血流を促したり、脳の神経細胞を活性酸素から守ったりすることでも効果を発揮していると考えられます。このように、『クリルキング』でおなじみの、鮭やカニなどの赤い色素であるアスタキサンチンは、肉体と精神の運動による疲労回復にも効果を発揮! ますます目が離せない成分と言えそうですね。 ★記事提供:ウェルネスライフ
参考:富士フィルム ヘルスケア未来研究所 もっと動ける体に!疲労回復を早め、運動機能を高めるアスタキサンチン 富士フィルム ヘルスケア未来研究所