食事中の脂肪をクリルオイルまたはココナッツオイルに置き換えると、脂質異常症が改善する。
ラットを高脂肪食、高脂肪食+クリルオイル、高脂肪食+ココナッツオイルの3群に分け、それぞれの飼料を10週間摂取させたところ、クリルオイルとココナッツオイルを与えられたラットは、高脂肪食のラットよりも血中脂質、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)のレベルが低かった。クリルオイル摂取群は高脂肪食のラットと比べて肝組織学的スコアおよび肝トリグリセリド(TG)含量が有意に低く、また肝臓の脂肪形成遺伝子の発現を抑制した。
さらにクリルオイルおよびココナッツオイル摂取群は高脂肪食のラットと比べて精巣上体白色脂肪組織のサイズを小さくさせた。これらの結果からクリルオイルおよびココナッツオイルは脂質異常症を改善することが判明した。
「Partial Replacement of Dietary Fat with Krill Oil or Coconut Oil Alleviates Dyslipidemia by Partly Modulating Lipid Metabolism in Lipopolysaccharide-Injected Rats on a High-Fat Diet」
International Journal of Environmantal Research and Public Health. 2022 Jan; 19(2): 843
Hee-Kyoung Son 1、Bok-Hee Kim 2、 Jisu Lee 1,3、Seohyun Park 1,3、Chung-Bae Oh 4、Sunyoon Jung 1,3、Jennifer K. Lee 5、Jung-Heun Ha 1,3
1、 檀国大学校 自然中和産業化研究センター、韓国
2、朝鮮大学 食品栄養学科、韓国
3、檀国大学校 食品科学栄養学科、韓国
4、国毒性研究所慶南支所産業支援チーム技術連絡室、韓国
5、フロリダ大学 食品科学人間栄養学科 、アメリカ