魚のDHAでストレスをノックアウトする
世の中には、一度会った人の名前を覚えていたり、勉強しなくても試験を難なくクリアしたり…。記憶力のいい人っていますよね。いったい、そんな人たちは何が違うのでしょうか? 最近では、ストレスの有無が記憶力に大きく影響することが研究から分かってきました。記憶に関わる重要な脳の組織に“海馬”というものがあります。実は、この“海馬”は鍛えれば鍛えるほどどんどん増殖する組織なのです。しかし、海馬はストレスにとても弱く、ストレスフルな状況が続くとすぐに萎縮してしまうことも知られています。記憶力すら左右するストレスのない生活を送るにはどうしたらいいのでしょうか? ストレスは脳の働きを悪くするため、まずは普段からストレス耐性を高めておくことが大事。そんなストレス耐性を上げるために有効なのが幸福感なのです。そこで簡単に幸福感をアップするコツをご紹介。毎晩、寝る前に「今日起きた、よかったこと」を必ず紙に3つ書いて感謝してみましょう。感謝するとより深く幸福感が高まりますが、思うだけではなく紙に書くことが大事です。自分に起こった幸運を可視化することで、幸福感は深く脳に刻み込まれるのです。これを1週間くらい続けると幸福感が高まることが論文で確認されていますので、試しに続けてみてください。かなりストレスが軽減されていると感じるようになるはずです。
食べることでストレスを緩和して記憶力をUPする
仕事がうまくいかない、夫婦ケンカばかりしている、子供が言うことをきかない。「そんなイライラしたときは、ポテトチップスや甘いものを思い切り食べるとスッキリする…」は、実はものすごく危険です。油分の多い食べ物は体を錆びさせてしまうだけでなく、脳も老化させ記憶力が低下します。忙しい時こそ、脳にいい食事でストレスを回避しましょう。
●脂肪は記憶力を低下させる
最近「脂肪が多いえさを食べさせたマウスは、短期記憶が大幅に損なわれる」という研究結果が発表されたことをご存知ですか。実は、脂肪は脳内の記憶力をつかさどる部分に悪影響を及ぼし、大事な商談や試験、重要な仕事がある前日には、なるべく霜降りの肉など脂肪分の多い食品は避けましょう。どうしても脂肪分の多いものが欲しくなったら、玄米を食べることをオススメ。玄米にはガンマ・オリザノールという成分が含まれており、脂を食べたいという欲求を抑えてくれる働きがあるのです。
●青魚で脳細胞を活性化させる
記憶力を上げたい… そんなときには脳神経を活性化させるDHA、血液をサラサラにするEPAが豊富に含まれたサバ、サンマ、イワシなど青魚を食べましょう。さしみや焼き魚にして毎日食べることが理想ですが、サプリメントでDHA、EPAを手軽に摂ることもオススメします。
●日曜の夜には牛肉を食べる
月曜日には自殺や心筋梗塞の発生率が高いという統計があるように、週の中でストレスを一番感じやすい日なのです。そこで、どうしてもストレスを感じそうな日曜日の夜には牛肉を食べてください。牛肉には、アラキドン酸というアミノ酸が含まれ、これがアナンダマイドという心の不安を和らげる物質に体内で変わります。でも、脂肪分の多い肉は記憶力を低下させるため赤身などを選びましょう。
●ダークチョコレートでノーベル賞が取れる?!
「チョコレートの国ごとの摂取量とノーベル賞の国別受賞者の割合は正の相関をする」という論文が権威ある医学誌に掲載たように、チョコレートには有害な活性酸素を吸収してくれる効果があり、原料のココアには海馬の機能を高める作用があります。糖の多いミルクチョコレートではなく、カカオ90%のダークチョコレートを選びましょう。
参考:リクナビNEXTジャーナル カリスマ医師が教える! 記憶力が向上する9つの生活習慣とは? リクナビNEXTジャーナル