AGEを減らして老化しにくい身体になる
最近、糖化やAGEと言う言葉を耳にすることがありませんか? 年齢とともに嫌でも増えてしまうのがシワやシミ、たるみ等の肌トラブル。その原因が 紫外線や酸化にあると言うことはご存知だと思いますが、実は老化の大きな原因となるのが糖化やAGEにあるのです。 そして、この2つのキーワードが老化防止や疾病を予防するために、大変注目されているのです。そこで、このキーワードについてここで解説します。まず、AGE(Advanced Glycation End Products=終末糖化産物)は、 タンパク質と糖が加熱されてできた、やっかいな“老化を進行させる原因物質”です。 このAGEの値が高いほど、最近の研究から肌のたるみやシワなど見た目の老化を招き、動脈硬化や心筋梗塞など病気の原因にも関与することがわかってきたのです。AGEについて正しい情報を知って、今日から老化対策を始めましょう!
体内で糖化が進むとAGEが増加する
例えば、ホットケーキがこんがり焼けて茶色くなるのは、加熱からタンパク質に糖が結びつき「糖化」したことを表します。この現象は「メイラード反応」とも呼ばれ、この糖化反応は、食べ物だけでなく、コラーゲンなどのタンパク質からできていて、食事からとった糖をエネルギーとして利用する人間の体内でも起こります。さらに、36℃〜37℃と言う体温が熱となって、身体の中でじわじわと糖化が進んでいます。糖化は、タンパク質にできた糖のコブのようなもので糖が体内に余分にあるほど、たくさんできてしまいます。さらに高濃度の糖にさらされてしまうと、本来のタンパク質とはまったく異なるコブだらけの物質となってしまい、元にもどることができなくなります。この変性したタンパク質がAGEと呼ばれるもので、老化物質となってシミ、シワ、くすみや、多くの病気の原因となるのです。
老化を食い止める「AGEを減らす生活」
分かりやすく言えばAGEは老化のスピードを左右する物質です。 老化の原因物質が発見されたからには、それを取り除いたり、 減らしたりすれば老化を防ぐ方法も見つけることができるはずです。AGEは血中のブドウ糖が過剰になってあふれ出すと、人間の体内で発生します。ですから、AGEを体内で発生させないためには血糖値を上げないことが大切です。AGEを増やす生活は改め、減らす工夫を心がけましょう。
●食事もスローライフを心がける 早食いは食後の血糖値を一気に上昇させます。一口30回程度を目安にして、良く噛み、ゆっくり食べましょう。
●順番を守って食べる 食物繊維を多く含む野菜やきのこ、海藻類を最初に食べることで糖質の吸収を抑え、次に肉や魚、そして最後にご飯やパンなどの炭水化物を食べます。
●腹八分目を基本にする 血糖値の上昇によって満腹中枢が刺激されると、血液の中に糖があふれ出しAGEが産生されます。
●甘いものは食後に食べる 砂糖や果糖は体内に吸収されやすく、血糖値を異常に上昇させAGEが作られます。完食は避け、食後のデザートで食べるようにしましょう。
●食べたら必ず体を動かす 血糖値は食後1時間にもっとも上昇します。そのタイミングで軽い運動をすると血糖値の上昇が抑えられるため、食後に軽く体を動かすことを習慣づけましょう。
●紫外線予防を徹底する 表皮の角質層にあるケラチン繊維で紫外線により糖化が進みます。四季を問わずUVケアを行いましょう。
●ストレスを溜め込まない 過度のストレスでホルモンバランスが崩れ、血糖値を上げるホルモンが分泌されAGEを増やす原因になります。なるべくストレスを溜めずリラックスして過ごしましょう。
参考:AGE研究協会 AGE(エージーイー)って何? AGE研究協会
参考:AGE測定推進協会 AGE(終末糖化産物)を増やす生活・減らす生活 AGE測定推進協会