関節リウマチはサプリメント&オイルで予防する
ひじ、ひざなどの関節が腫れて痛むことで、思うように動かせなくなる病気が関節リウマチです。全身にだるさを感じ、起床時は手足の関節がこわばって動かしにくいなどの症状があることが特徴です。進行すると物を持つことや歩くことが困難になり、日常生活送に支障をきたすほど重症化する場合もあるのです。しかも、わが国の関節リウマチ患者は年々増えていて、今や全国で70万人以上いるとされ、なんと女性の発症率は男性の4倍にもなります。そして意外なのがその発症年齢で、リウマチと聞くとお年寄りの病気だという印象がありますが、実は最も発症率が高いのは30~50代の女性で、10代でも発症する場合があるため女性は年齢に関係なく注意する必要があるのです。残念ながら関節リウマチの根本的な原因は現在でも解明されていません。しかし関節リウマチの症状を緩和するには青魚の油に含まれるDHA&EPAといったオメガ3が効果的だとされる研究から分かりました結果があります。30~50代の女性こそ、関節リウマチを予防するためにオメガ3をすすんで摂る必要があるのです!
関節リウマチは免疫機能の誤作動で生じる
私たちの身体は、免疫機能が外部から侵入するウイルス等を攻撃して体を守っています。しかしその免疫機能が誤作動を起こしてしまい、自分の細胞をウイルスと勘違いして攻撃するのが関節リウマチです。攻撃の標的は、関節の内側にある滑膜(かつまく)で、免疫機能から攻撃を受けた滑膜から、大量の関節液が分泌されてしまい腫れや痛みなどの炎症を引き起こします。また、この現象が起こるとサイトカインという、炎症をさらに引き起こす物質が作られてしまうため免疫機能の攻撃性は加速し、炎症は腫れや痛みだけで終わらず骨までも破壊する恐れがあるのです。関節リウマチは遺伝やストレス、女性ホルモンなどが関係していると考えられていますが、根本的な原因は今も分かっていません。でも、青魚の油に含まれるオメガ3が、関節リウマチの症状緩和に効果があると言われています。
これが科学的に認められたオメガ3のパワー
2012年に消費者庁が発表した「食品の機能性評価モデル事業」は、ブルーベリーやグルコサミン、オメガ3など11種類の成分の作用について科学的な根拠を記したものです。その分析データはアメリカやヨーロッパ、中国など世界各国のものを使用し、実際にヒトで効果を検証したものを対象、科学的根拠があるかA~F の6段階で評価しています。最高ランクのA「機能性について明確で十分な根拠がある」は、11種類の成分の中でたったひとつ青魚に多く含まれるDHA&EPAなどのオメガ3だけでした。評価の理由となったオメガ3の作用は「心血管疾患リスク低減」と「血中中性脂肪低下作用」、そして「関節リウマチ症状緩和」です。ちなみに関節に効くと言われるグルコサミンは肯定的な根拠があるB評価で、オメガ3の方が関節に良い成分だとされました。この根拠からもオメガ3が関節リウマチの症状緩和に効果的で、悪化させないためにも上手に摂ることをオススメします。DHA&EPA、そして亜麻仁油やエゴマ油に多く含まれるα-リノレン酸は、サラダ油などに含まれるリノール酸も炎症を防ぐ効果があります。α-リノレン酸の一部はDHA&EPAに変わるので、関節リウマチを発症している人はもちろん、発症していない人もサプリメントやオイルで抗炎症作用のあるオメガ3を積極的に摂って、ひじやひざの炎症を防いでいきましょう。
参考:油のトリセツ 30~50代女性に多いリウマチはグルコサミンよりオメガ3を! 油のトリセツ