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魚を食べない人は大動脈の病気で死亡リスク2倍!

魚を食べない人は大動脈の病気で死亡リスク2倍!

魚をほとんど食べない人は、習慣的に食べる人に比べ、大動脈瘤や大動脈解離で亡くなるリスクが高いとする驚くべき発表が研究結果を国立がん研究センターと筑波大などの研究グループが行いました。生活習慣と病気との関連を22年間にわたり調べた、国内8つの追跡研究の食習慣についてのアンケート結果を解析し、魚には動脈硬化を防ぎ、血管を守る効果がある成分が含まれていることが影響していると分析しています。40歳以上の計36万6000人のアンケートデータを統合、魚を「ほとんど食べない」「月1~2回」「週1~2回」「週3~4回」「ほとんど毎日」の5群に分けて調べました。その結果、「週1~2回」と比べ、「ほとんど食べない」は、大動脈瘤や大動脈解離で死亡するリスクが1・9倍高いという結果に! 一方で「週1~2回」と「月1~2回」「週3~4回」「ほとんど毎日食べる」のそれぞれを比べても差はみられなかったとしています。大動脈に血栓によるこぶや亀裂ができる病気で、これらが破れると大出血し命に関わるのです。研究グループはできたら魚は月に1~2回以上習慣的に食べた方がいいという結果でした。

日本人の“魚離れ”を見直すきっかけにしたい

魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が中性脂肪やコレステロールを減らし、病気のリスクを抑える効果は知られていて、魚を多く食べると心筋梗塞のリスクが下がるという研究結果もあります。厚労省がまとめた15年版の日本人の食事摂取基準では、DHA・EPAの1日当たりの摂取量の目安を1gとしていて、効率よく摂取するには含有量の多い魚を食べることが近道です。サバ、イワシ、サンマなどの青魚や、ブリ、サケなど身近な魚に多く含まれ、寿司の人気ネタであるイクラにはサケ以上に多くのDHA・EPAが含まれています。また、うなぎ、タチウオ、あん肝、マグロのトロにたっぷり含まれています。いわゆる“脂の乗った魚”の脂がDHA・EPAそのものなのです。 DHAは脳細胞に多く存在し、記憶や学習など主に脳の健康に役立ち、EPAは、血液サラサラ効果や中性脂肪低下、抗アレルギーなど主に体の健康の役に立ちますが魚以外の食物にはほとんど含まれていないため、意識して魚を食べることが必要です。さらにDHAが不足すると脳の活動は低下し、補給することで回復するため、魚嫌いや魚を食べる機会が少ないDHAを十分補給できない人は、脳の活動が低下して100%の“脳力”を発揮できていない可能性があります。またDHA不足は、中高年の物忘れや認知症など、脳機能の衰えにも大きく関与すると言えますし、EPAは動脈硬化の原因である血小板の凝集を抑制する効果があり、心筋梗塞や脳梗塞を予防。さらに、アトピーや花粉症などへの抗アレルギー作用や中性脂肪低下、がん予防、美肌づくりなど、その効果は実に多岐にわたります。このように、魚に含まれるDHA・EPAは頭と身体を健康に保つ上でなくてはならない栄養素だと言うことがわかります。ところが“魚離れ”という言葉では片付けられないほどに、わが国では魚の摂取量は若い年代層を中心に大きく減っています。かつて日本人は、1人1日当たりの摂取量は魚が肉を上回っていましたが、ついに2006年には逆転しました。家庭での調理でも「生臭い」「煙が嫌」などを理由にして、魚離れがどんどん定着してしまったようです。魚が苦手な方はクリルキング等のサプリメントに頼ってみてはいかがでしょう。

参考:朝日新聞DIGITAL 魚食べない人は死亡リスク2倍に 大動脈の病気で差 朝日新聞DIGITAL
参考:Business Journal  魚を食べないと機能低下の危険!脳梗塞やがん、アレルギーが増加する恐れも Business Journal

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