グリセリンにはヤシ油やパーム油などを原料とした天然グリセリンと石油を原料とした合成グリセリンがあります。特徴としては甘味と強い吸湿性です。そのため、甘味料や化粧品への配合、染料など様々なものに使われています。
可燃性を持ち、硝酸と硫酸、グリセリンの混合物を化学反応させて、作られたものがニトログリセリンというダイナマイトにも使われる薬品です。強い爆発力を持つことから扱いが難しい薬品ではありますが、毒性はなく、現在では医薬品としても活用されます。
狭心症などの治療の際に血管を拡張させる医薬品として、なくてはならないものになっています。
グリセリン自体は吸湿性による肌の保湿効果や、体内では便秘予防などとともに体のエネルギー源として必要な中性脂肪を作るという働きもあります。中性脂肪の付きすぎはNGですが、適度であれば体を活動させるための大切なエネルギー源となります。
潤いのある肌の維持や健康を維持するための縁の下の力持ちとも言える栄養源ですね。
グリセリン自体も摂りすぎてしまうと、肌荒れを起こしたり、中性脂肪が増えてしまったりなどといった弊害が発生します。適量を気をつけながら摂取したい成分ですね。