変形性膝関節症
クリルオイルを飲むことで改善へと近づけると噂される変形性関節症についてご紹介します。
変形性膝関節症とはひざの関節軟骨がすり減る事によって間接に炎症が起きて、ときには関節の変形も起きて痛みが生じる病気です。この病気は50歳以降の女性に多く見られ、女性の患者さんは男性の1.5倍もいます。
そのほか、やや太り気味の肥満体系の人や足の形がО脚の人、長い間スポーツをしてきた人、重いものを運んだり、立ったり座ったりする事の多い仕事をしてきた人にも比較的多く見られます。
変形性関節症は5年、10年という長い年月を掛けて少しずつ進む病気です。最初に現れる違和感はひざの違和感です。朝起きて歩き始めた時に、ぎこちないようないつもと違う感じがします。朝の違和感だけがずっと続いて本格的な症状が出てこない人もいますが、多くの人はひざに力が掛かると痛みを感じるようになってきます。
痛む箇所はひざの内側や後ろ側が多く、最初のうちは片方の足だけが痛みます。症状が進むと両足が痛むようになり、ひざの曲げ伸ばしが上手くできなくなってきます。膝が完全に曲がり切らない、伸び切らないので、正座やしゃがむ姿勢が苦痛になってきます。階段の下りは特につらくなります。
また炎症が起きるので膝のまわりがはれたり、熱を持ちます。関節液の分泌が活発になるので、ひざに水が溜まり、重苦しい感じになることもあります。更に痛みがひどくなると、旅行に行く、買い物に出る、仕事をするなどの日常生活に支障が出るようになります。
整形外科を受診すると、ひざの痛みの様子、関節の動き方や腫れ具合、関節が変形してO脚への変化がみられるかなどのほか、レントゲンやMRIなどの画像検査で診断します。
一度すり減ってしまった関節軟骨は、残念ながら元の完全な形に戻る事はありません。このため変形性関節症の治療は、痛みを取りひざの曲げ伸ばしがスムーズにできる状態を目指します。
治療法は、症状の進行や痛みの程度によって異なりますが、痛みを和らげる薬による治療、ひざの軟骨を滑らかにするヒアルロン酸の注射、患部を温める温熱療法などをおこないます。
また間接の中にたまった軟骨のかけらを内視鏡で取り除く手術などの外科的な治療を勧められることもあります。膝が痛むときは無理な運動は禁物ですが、痛みが落ち着いてきたら太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)を鍛える運動をおこなうと予防や治療につながります。
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